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6.102022
紫陽花(アジサイ)の花の色は土壌で変わる?
梅雨に入り、街のあちこちで紫陽花(アジサイ)がきれいに咲いています。アジサイの花の色には青やピンク、紫などがありますが、アジサイの花の色は土壌の性質によって変わります。
土壌のpHとは?
紫陽花(アジサイ)の花の色の変化を決めるのは土壌のpHです。pHとは酸性~中性~アルカリ性を0~14までで表す数値のことで、pH7の時に中性、それより数値が小さいほど酸性が強く、それより大きければアルカリ性が強いことを示します。中学3年生の理科、ちょうど今ごろ「酸・アルカリ」の単元で勉強していますね。
紫陽花は何色になるのか?
一般的に紫陽花(アジサイ)の花の色の変化は、花に含まれる「アントシアニン」という色素と土壌に含まれる「アルミニウム」との化学反応によって発生します。
もともと紫陽花(アジサイ)の花に含まれる「アントシアニン」の持つ色味はピンクで土壌がアルカリ性だと花の色はピンクになります。
しかし、土壌が酸性だと土壌に含まれている「アルミニウム」が溶けやすくなり、花に含まれる「アントシアニン」と結合して青色になります。
また、白い花を咲かせる紫陽花(アジサイ)もありますが、これはもともと「アントシアニン」の色素を含まないので土壌のpHが変わっても白い花にしかなりません。
紫陽花は紫や青のイメージ?
日本は雨が多い気候のため、土壌は窒素化合物や硫黄酸化物が雨水にとけて強い酸性を持つ酸性雨などの影響で基本的には酸性の土壌が多いようです。ですから、紫や青の紫陽花(アジサイ)を目にする機会のほうが多く、むしろピンクのアジサイのほうが珍しく感じるかもしれませんね。このように身近な植物の花の色にも中3で習う理科が関係しているということは面白いですね。さて、そろそろ期末テストが近づいてきました。ベスト自修館では期末テスト対策ゼミや勉強会を行っています。今回の中3の理科では「酸・アルカリ、中和反応」の講座もあります。興味がある方はぜひこの機会にお申し込みください。