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6.252022
動物のナルホドな生態構造
さまざまな動物について、知らないことってたくさんありますよね。ふだん何気なく動物園などで見る動物もよく調べてみると不思議な生態を持っています。その中から最近ナルホド、と思った4つの動物の生態構造についてお話します。
キリンの首
キリンの首は長さ2メートルほどあり、体長は5メートルくらいあるのですが、実はキリンの首の骨の数は7つでほかの哺乳類と同じ、つまり人間の首の骨の数と同じなのです。首の一つ一つの骨が大きく発達しているのです。キリンの首は高い場所の木の葉や木の枝を食べていく過程で進化していったと考えられています。また、心臓から高い頭に血液を送るために非常に強い心臓を持っており、最も血圧が高い動物ともいわれます。体重は1トン以上になることもあり、横になって眠ると自分の体重で体が圧迫されてしまうこともあり、立ったまま眠ります。しかも、一度の睡眠時間はたったの20分です。
サイの角と口
サイの角は毛が固まったもので鼻の上に生えています。なかに骨はありません。また、シロサイとクロサイは口の形で見分けることができます。シロサイは地面に生えている草を好んで食べるため、口の下部分が平らになっています。しかし、クロサイは木の葉や木の芽、小枝を食べるため口先がとがっています。
アザラシの赤ちゃん
アザラシの赤ちゃんの色は黒っぽかったり、灰色だったり、真っ白だったりと様々ですが、その色は赤ちゃんが生まれる場所によって決まっています。ふつう氷の上で生まれるものは真っ白で、海岸の岩の上で生まれるものは黒っぽいのです。これは敵から身を守るための保護色なのです。
シロクマの皮膚の色
ホッキョクグマ「シロクマ」は地球最大の肉食獣でアザラシなどを食べます。「シロクマ」と呼ばれて私たちの目からは白く見えるその体毛は実は透明なのです。ホッキョクグマの毛には氷や雪の世界で身を隠す保護色の役割と極寒の地で寒さに耐えうるための秘密があります。透明な体毛は一本一本がストローのようになっていて、そこに空気が入り込み、断熱効果を保っています。また、太陽の光が乱反射して白く見えるのですが、透明な毛から届いた太陽の光を少しでも吸収しやすくするようにホッキョクグマの皮膚の色は実は黒色なのです。「シロクマ」なのに肌の色は黒とは意外ですね。
まとめ
さまざまな動物は生き残るためにその環境に応じた進化の過程をたどり、今に至るわけです。キリンの首が長いのにも高い木の枝を食べることで生存競争に勝ち残ってきたわけです。コロナ禍のなか、「ヒト」も環境に応じて、うまく適応して生きていかないと生存競争に勝ち残れないかもしれませんね。