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令和6年度 都立高校入試 平均点

こんにちは!塾長の佐々木です。東京都教育委員会より、令和6年度 都立高校入試の平均点が発表されました。5年分の平均点、入試直後の当塾の予想平均点との比較、学習のポイントをまとめました。

元データは東京都教育委員会HPからご確認ください。

国語 75.9点

R5年度80.8点 R4年度68.8点 R3年度72.5点 R2年度81.1点

令和5年度入試に比べて約5点のダウンとなりました。当塾の結果からは昨年並みの平均点だと考えていましたが、大きいところでは歴史的仮名遣いの問題がなくなったことが平均点を下げる影響を及ぼしているようです。また、「据えて:すえて」の読み、「館」の偏を「食」で書いてしまう受験生がいたようです。塾生平均点が都全体の平均点を毎回大きく超えているので、予想が年々難しくなってきています。

高得点を取るためのポイントとしては、漢字は全問正解できるようにするように演習すること。選択問題は回答の根拠を考えながら消去法で考えていくことをお勧めします。自校作成校受験者が共通問題を使って演習するときは、選択問題を常に全問正解できるようになるまで選択問題の解き方を磨き上げることが大切です。

数学 61.7点

R5年度57.6点 R4年度59.0点 R3年度53.3点 R2年度61.1点

80点以上の受験者の割合が7.6%から19.8%に大幅に増えています。大問5の正解率が問1で12.5%→33.3%。問2で3.2%→28.0%になっていることの影響が大きそうです。大問5が取り組みやすかったためか、大問4問2②の正解率も1.7%→6.1%と上昇しています。

自校作成校を目指す受験生はすべての問題を理解できるようにしておくべきですし、武蔵野北、小金井北など共通問題での最上位校を目指す受験生は、正解率が一桁だった大問3問3や大問4問2②の以外を確実に正解できるように演習すると良いですね。

英語 66.9点

R5年度62.8点 R4年度61.1点 R3年度54.1点 R2年度54.7点

80点以上の受験者の割合が30.0%から36.0%になっています。正答率分析ではっきり高くなっているのは大問1リスニングの対話文2と対話文3でこちらが平均点を押し上げている模様です。

英作文は正答率がR5年の56.9%から48.3%に下がっています。平均点予想の時にお伝えした通り。「最近感動したこと」というテーマで簡単に書けた生徒とそうでない生徒に別れたのではないかと思います。英作文は無解答にしてしまうと0点になってしまうので、きちんと指示通りに書くことができるように練習していきましょう。

共通問題の最上位校を目指す受験生は、英作文以外の88点満点で80点以上を目標に演習していきましょう。

社会 55.5点

R5年度55.6点 R4年度49.2点 R3年度54.6点 R2年度57.0点

平均点予想記事では59点と予想していましたが、結果を見ると昨年とほぼ変わらない平均点でした。直前に演習した予想問題の的中率が高かったため、塾生の平均点が底上げされたと考えています。「先生、ばっちり出ました!」と笑顔で言われるのはうれしいものですね。

大問ごとの正答率では大問1が難しく、大問6が易しかったようです。大問1は正答率82.8%→39.4%へ大幅ダウンする一方で、大問6は26.9%→59.2%にアップしています。

一方で、平均点は変わらないものの、分散が大きくなっています。共通問題の最上位校や自校作成校を目指す受験生は85点以上を獲得できるように演習するとよいでしょう。

理科 66.8点

R5年度59.4点 R4年度61.4点 R3年度47.8点 R2年度53.4点

理科は平均点が7.4点上昇しました。過去10年でみてもH31年度の67.1点に次ぐ高さです。得点分布のピークが72点~75点から84~87点に移り、明確に易化したと言っていいでしょう。平均点予想は直前予想問題の的中率が高かったために低く見積もりすぎてしまいました。

自校作成校や共通問題上位校を目指す受験生は90点以上をとれるまで勉強していく必要があります。

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