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令和7年度(2025年度)都立高校入試倍率解説(志望予定調査・校長会調査編)

東京都教育委員会より、都立高校志望予定調査の結果が発表されました。この調査は俗に「校長会調査」と呼ばれているもので、都内中学校の中学3年生が12月に行った三者面談の志望予定をまとめたものです。あくまでも12月時点の志望予定ですから、倍率は今後変動しますので注意してください。

東京都教育委員会HPの該当ページはこちらです。

今回は清瀬市からの受験生がいると思われる学校の令和7年度入試(2025年度)の受験動向についてお伝えします。日比谷や西などは掲載しておりません。

注記:本ページは1月発表の校長会調査のものです。

凡例:学校名→今年の倍率→昨年の倍率→男子の一昨年の倍率・女子の一昨年の倍率の順番です。

新宿、国分寺、東久留米総合等の一昨年度以前からの男女共通定員校は、学校名→今年の倍率→昨年の倍率→一昨年の倍率の順番です。

進学指導重点校と進学重視型単位制高校

  • 戸山:1.78 → 1.60 → 一昨年 男子 1.76 女子 1.72
  • 青山:1.75 → 1.70 → 一昨年 男子 1.66 女子 1.94
  • 立川(普):1.88 → 1.61 → 一昨年 男子 1.64 女子 1.76
  • 立川(理数):2.05 → 1.35 → 1.95
  • 国立:1.42 → 1.52 → 一昨年 男子 1.36 女子 1.52
  • 新宿:1.58 → 2.27 → 1.96
  • 国分寺:1.36 →1.09 →1.53

新宿高校の倍率低下が目立ちますが、数年続いた高倍率が嫌気されてチャレンジ層が敬遠したものと思います。Vもぎの分析では合格ラインの変更はありません。国立・戸山・青山は平年並みの人気です。国分寺は昨年の予想通り反動増ですが、一時ほどの人気はないです。駅から遠いため他地域の生徒を集めにくいことが原因かと思います。

立川は普通科、創造理数科ともに高人気、一部は八王子東や武蔵野北に移動すると思います。創造理数科と普通科の併願が可能なため、普通科の実質倍率はもっと高くなってしまうことに注意してください。

旧第9学区(清瀬市・東久留米市・東村山市・小平市・西東京市・国分寺市・小金井市・武蔵野市)

  • 武蔵野北:1.19 → 1.26 → 一昨年 男子 1.52 女子 1.52
  • 小金井北:1.44 → 1.65 → 一昨年 男子 1.08 女子 1.29
  • 清瀬:0.97 → 1.16 → 一昨年 男子 0.76 女子 0.88
  • 小平:1.38 → 1.46 → 一昨年 男子 0.91 女子 1.45
  • 小平南:1.23 → 1.55 → 一昨年 男子 1.52 女子 1.33
  • 保谷:1.23 → 1.51 → 一昨年 男子 1.51 女子 1.07
  • 田無:1.16 → 1.26 → 一昨年 男子 1.29 女子 1.09
  • 久留米西:0.88 → 0.86 → 一昨年男子 1.33 女子 1.03
  • 小平西:1.08 → 1.40 → 一昨年男子 1.03 女子 0.98
  • 東村山西:0.75 → 0.74 → 一昨年男子 0.64 女子 0.94
  • 東村山:1.41 → 1.32 → 一昨年男子 1.39 女子 1.45
  • 東久留米総合:1.29 → 0.95 → 0.97

全体として倍率低下傾向です。他地域にも共通していますが、私立高校授業料無償化の所得制限撤廃の影響かと思います。

昨年に引き続き武蔵野北が低倍率、小金井北が高倍率です。中2以下の方は、大学進学実績からすると武蔵野北はねらい目かと思います。

小平は一クラス減での募集のため、高めの倍率に踏みとどまりました。小平外国語コースが現時点で1倍を切っているので普通科→外国語コースに出願変更する受験生が出そうです。というわけで外国語コース受験者は油断しないようにしてください。清瀬は現時点で1倍を切っていますが全入にはならないと思います。人気の低下に歯止めがかかっていませんのでもっと魅力をアピールしてほしいと思います。小平南と保谷は倍率低下大き目です。昨年の1.5倍台からの反動減と思います。

注目は東久留米総合の人気アップ。ブログやSNSで書いたこともありますが、生徒が説明会で大活躍していて、説明会に行った塾生がみんな高評価です。生徒会が何人か説明会で話すというレベルではありません。この活動を始めた生徒は現在高校2年生とのことなので、東久留米総合の文化として定着したらとても素敵なことだと思います。

田無は平年並みの入試になりそうです。久留米西は東久留米総合の人気の影響を受けているかと思いますが、小平西も含めて低倍率の学校への移動が例年見られます。低倍率であることに油断せず勉強をつづけることをおすすめします。東村山西は今年も全入予想になっているので、東村山→東村山西への移動も見られるでしょう。

旧第3学区(練馬区・中野区・杉並区)

  • 井草:1.19 → 1.52 → 一昨年 男子 1.07 女子 1.52
  • 石神井:1.88 → 1.83 → 一昨年男子 2.06 女子 1.92
  • 武蔵丘:1.22 → 1.49 → 一昨年男子 1.35 女子 1.58
  • 鷺宮:1.69 →1.63 → 一昨年男子 1.92 女子 2.55
  • 練馬:0.85 →1.14 → 一昨年男子 1.08 女子 1.12
  • 光丘:0.62 → 0.68 → 一昨年男子 0.80 女子 0.49
  • 田柄:0.51 → 0.42 → 一昨年男子 0.54 女子 0.53

井草の下げ幅が大きいです。「自由な校風」ということで生徒人気は変わらず高いので石神井からの移動がありそうです。その石神井は高倍率維持なので、武蔵丘・保谷・清瀬への志願先変更が検討の余地がありそうです。

武蔵丘は新校舎建設計画の影響が出ていると思います。建設中は運動部志向の生徒が敬遠しがちで倍率は上がりにくいです。あと2年は高倍率にはならないと思います。

鷺宮は昨年並みの人気。それでも2倍を超えていた状況からは下がっています。中3以外が説明会に参加しにくい状況のようなので、来年度は少し落ち着くような気もしています。

練馬・光丘・田柄の3校は平年並みの入試でしょう。光丘と田柄は全入になると思われます。

次は都立高校推薦入試の応募状況について1/22ころ投稿予定です。更新情報は公式X(旧Twitter)公式Instagramでご確認ください。

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